top of page

M.Muraishi on Drumsサイト管理・運営者 笑麻(えま)

CIW Web Foundations Associate 資格2005年3月取得

村石サウンドとの出会いは、1995年1月、ユーミンこと松任谷由実さんの『The Dancing Sun Tour』横浜アリーナ公演でした。
ただ、実際に「村石雅行」というドラマーを意識したのは、その後発売されたコンサートビデオの映像で、ワイルドな出で立ちでスティックをクルクル回す姿を見てからでした。(ちなみに、村石さんはこのツアーからユーミンバンドのメンバーとなります。)


The Dancing Sun Tour』は、ユーミンが初めてセンターステージを採用したコンサートで、ワイヤーを使ったアクロバティックな演出や大勢のダンサーの起用など、これまでになく斬新で華やかなステージで、音楽的も非常にグルーブ感があって、個人的に今でも一番好きなコンサートです。

このパワフルでダイナミックなステージが、村石さんのドラムとパフォーマンスが見事にマッチしていて、それまでドラマーにあまり関心のなかった私が、一瞬で釘付けになってしまいました。

1997年、プライベートでとても辛い出来事が起きます。結婚を前提に3年ほどお付き合いしていた彼が、婚約して間もなく末期癌であることがわかり、5ヶ月の闘病生活の末、他界してしました。発覚した時はすでに転移が体の複数箇所に及んでいて、恐らく当時の医療では対処のしようのない状態で、ちょうど彼の33歳の誕生日(結婚式予定日)の3日前に、闘病の苦しさから逃れるように息を引き取りました。

この出来事は、当時20代だった私にとっては受け入れ難い現実で、彼の存在は私にとっては未来であり生きる全てだったので、彼がいなくなったことで目の前が真っ暗になり、幸せの絶頂から失意のどん底に落ちたように、ただ悲しくて苦しくて、虚無感とやり場のない思いに悶々とした日々を送っていました。そんな私を救ってくれたきっかけの一つが、村石さんのドラムでした。

ある日二子玉川に買い物に出かけた時、アレーナホール(コンサートホール)でパーカッションニスの斎藤ノブさん(村石さんの事務所の社長でもある)のライブ告知ポスターを目にします。そこに村石さんの名前があって、あ、ユーミンのドラムの人だとすぐにわかり、ふっと「行ってみようかな」という気持ちになり、そのライブに足を運びます。そこで、初めて村石さんのドラムを間近に観て、スコンっと空に抜けるようなスネアの音に「あ、ワタシ、この音好き♪」と直感的に感じ、久しぶりに高揚感を味わい、ワクワクする気持ちになることができたのでした。

「村石さんのドラムをもっと聴きたい!」と思ったのですが、当時はまだインターネットでライブ情報などを得ることができず、ただ、きっと私と同じようにもっと情報を知りたいと思ってる人がいるのではないか、この素晴らしい音を多くの方に聞いてもらいたい、と思い、自らサイトを立ち上げることを思い立ち、独学でHTMLを学び、1999年にサイトをオープンしました。

数年後、村石さんご本人にファンサイトとして認めていただき、2015年7月まで運営するに至ります。

サイトのタイトルは、ユーミンがライブで村石さんを紹介する時のフレーズ「村石雅行、オン、ドラムス!」から命名しています。

村石雅行さんとツーショット

2015年7月追記。

公認ファンサイトにしていただいてから、このサイトは「村石さんの公式サイトができるまで」と思って続けてきました。そして今年の4月、公式サイトがリニューアルしたことに伴い、サイト運営を一区切りさせていただくことにしました。

この区切りにあたり、今回、1997年に起こった非常に私的なことを追記させていただきました。

理由は、この最後という場面になって大きな気づきがあり、この場を借りて、これまでの全てのことに、これまで関わった全ての方に、感謝を伝えたいと思ったからでした。

私は、過去の辛い出来事を、良い思い出と共に心の奥の引き出しに仕舞い込み、敢えて触れないようにしてきました。でも、そうしてきたことが、かえって、無自覚にも、「手に入れられなかったモノへの執着」を生んでいたことや、実は「手にしていたたくさんの素晴らしいモノ」への感謝の気持ちを鈍らせ、自分がどんなに幸せ者であるか、今更ながらですが気づかされ、有り難い気持ちでいっぱいになりました。
このサイト制作・運営を通じて、サイコーのドラマー村石さんと出会い、素晴らしい音楽と出会い、素敵な仲間と出会い、本当にたくさんの出会いがありました。全てが「有り難い」ことなのに、いつしかそれが当たり前のことになっていました。

村石さん、事務所の歴代スタッフの方々、いつもご理解ご協力をくださりありがとうございました。

村石ファンのみなさま、16年間、一緒に楽しませていただくことができ、本当に感謝しております。

そして、これまで私と出会ってくださった全ての方に、改めて心から、心から、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

そして最後に、やっぱり村石ドラムが最高に、一番カッコよくて、大好きです。これからもずっとずっと。

© 1999 M.Muraishi on Drums

bottom of page